「金利の非人間性が人を狂わせる」



閑散期と利用者のドタキャンやらで、何ら補償のない私の収入は減るが、休日は増える。 そして今日も、ひとり中坊公平まつり。(
久々に、魅力ある人のことばに出会った気がする

人間が思考するためには、材料が要る。
思考するための材料として、対話が必要だ。
その対話相手として、中坊氏の本に向かうことは、かなり有効だった。

「あの頃はよかった」

と言うバブル脳の50〜60代と、私は話をすることがある。
この人が「よかった」という「あの頃」、私は病気の高校生で、人生の中でもっとも辛く、苦しく、孤独だった。
私はまったく他人事の話に相槌を打ちながら、次第にこの、苦々しい蝮の末への軽蔑を深めていった。

バブルにしろ住専にしろ、私にとっては無関係な話である。私が社会に出た頃は、既にバブルがはじけた後だったし、私はこれまでの人生で、ボーナスというものを見たことがない。

ゆえに私はいい身分なので、こういった苦々しい蝮の末が他人に罪をなすりつける様を、ためつすがめつ観察するのである。

中坊公平の「人間力」』の中で、「金利の非人間性が人を狂わせる」という言葉に出会った。
上のバブル脳の蝮の末を見て、キチガイの私ですらこんな腐った狂い方はしていないのに、この人たちは何でこんなに狂っているんだろう、という謎への解答を見出した。

私は今、世間の人々が「えーっ!?」と驚くような収入で生きている。
当然、同情されこそすれ、こちらが同情することはない。

問題の住専の時代、私は二十歳前後で、あの頃は周囲を見渡す余裕などなく、地を這うようにして生きていた。戦時中の年寄りの青春時代の不幸自慢と比べても、あまり見劣りしないくらい暗い青春時代を送ったが、世間的には幸せな時代を生きてきたということになっている。
だから90年代のあの時代、世の中で何が起こっていたのか、私は中坊氏の著書を通して、ようやく理解した。

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