鮭が死んだ

国が正社員化を推める流れの中で、またダンナが失業した。正しくは「失業させられた」。

本当なら、うちも役場の自立支援センターに駆け込むべきなのだが、ダンナがどうしてもギリギリまで頑張るという。「もうちょっと早く来てくださいって言われるよ」と苦言を呈しても、本人にプライドがあるうちはその邪魔はしかねる。

これから就活をせねばならないダンナは、Yシャツの襟の汚れを落とそうと、塩素系のキッチンブリーチにYシャツを無理からに漬け込んだ。結果、汚れも落ち、元のグレーのストライプが淡いピンクに変色して、逆にすこぶるいいカンジの、新しいYシャツに仕上がった。

私も、県が主催する就農塾などに出向き、次なるステップを模索してはみたが、この界隈で新規就農で成功するのは、先祖代々の農地がある人、あるいは、配偶者に先祖代々の農地がある人。そういう人でなければ、借金をしても、農業で収益を上げて成功できないとわかった。

県主催の就農塾では、農地も何も無いところからまったくの新規で就農できた人の例は、無かった。
やりたいことや情熱以前の段階の問題が、そこに横たわっているのを体感してきた。

また、新規就農者を支援する青年就農給付金は、対象が原則45歳未満。 うちのダンナは46歳。 やる気のある人も「国の制度」を言い訳に足切りして、やる気を削いでいくということだから、そもそも国も農政課も農協も、地方創生の助成金なんぞを得て、仕事をしたふりだけは上手にするのである。

こうして政策の狭間で足切りに遭うばかりの我々は、まるで炭鉱内のカナリヤである。炭鉱内のカナリヤであるが、もう、危機が迫っていても啼いてやらない。

そして就農とは化学肥料や農薬を撒くことらしい。農薬をどのようにして撒くのか、その使い方などを教わった。それ、私がやりたいやつじゃないし。

折しも今日、遺伝子組み換え鮭も認可され、今後私は鮭を食べることができなくなる「鮭が死んだ日」である。いやホント、てーぺーぺーちうのはアレですね。




二ヶ月前、「臨時福祉給付金のお知らせ」が来た。 去年は来なかった。あまりに貧乏なので、今年はくれるのかとぬか喜びをした。
ところが今日になって、「臨時福祉給付金の誤支給について(お詫び)」のお知らせがきた。私に臨時福祉給付金をくれてやったのは、完全な役場のミスらしい。

お金くれておいて、使った後で「やっぱり返して」みたいなの、ホントにすこぶる迷惑な話である。

役場でミスった当人が自腹で弁済しないから、同じミスを繰り返すことにはなると思う。謝罪のポーズだけで痛くも痒くもなければ、いくらでも間違えるだろう。

色々と疲れた。
ダンナも失業させられたし、高知の端っこの岬の方にでも移住しようかと思う。
ダンナは内海より外海の黒潮になびいてしまうようで、以前からイケハヤ大先生のブログを愛読しているようだし。

コメント