生まれて初めて消費者金融で金借りるのと処女喪失感が似ている

何度目の裸一貫だろう。
生まれてはじめて融資を受けることを思いついた。

我が家は小遣い制ではなく、ダンナがお金をいくら持っているのか、私は知らない。金の話をするとケンカになるからである。ダンナの領分を侵害しない上で本人の裁量に委ねてうまくいっていたのだが、それにしても、お金が無いなら無くなる前に言ってくれないと、無くなってから言われても、お手上げだ。

それでも、できることからやっていかなければ仕方がない。何もしないなら、ゆくゆくは路上に追いやられていく。

およそ三年前、ここに引っ越してくる前の土地で、私はホームレス支援のNPOでバイトをしていた。そのため、毎年「カンパのお願い」が郵送されてくるのだが、今年は私の暮らしも汲々としていて、カンパが出ない。この年末年始の越冬闘争は大丈夫かな…と心配しつつ、それについて為す術がない。

本来、喜捨は金持ちほどせねばならないものなのに、私のような者が寄付やカンパをしている。金持ちが私のような貧しい者の善意に甘えるのは、意地汚いことこの上ない。金持ちがアテにする私のようなものの善意も、もう終わりにせねばなるまい。

厚労省もどうしようもない集団だ。なぜホームレス自立支援法を打ち切るのか。この国の貧困・ホームレスの問題は、わざと解決しないようにしているようだ。悪びれることのない殺しが公然とはじまっていることを、肌身で感じている。

そうして。

私は生活資金の融資の相談に、社協と公庫と銀行の三件窓口をあたってみた。
親身になって話を聴いて相談に乗ってくれたのは公庫と銀行で、応対がいちばんヤクザ的に悪かったのが社協だった。

実際、私はここの社協の悪評も悪行も、色んなところで見聞きしていたので、それは今更驚くべきことではないとはいえ、想定どおりに私の虎の尾を踏んできて、本当に、イラッとした。

社協がやっている自立支援センターは、生活困窮者自立支援制度の一環で立ちあがった窓口で、「支援員が相談者と共に考え、一人ひとりの状況に合わせた支援プランを作成し、解決に向けた支援を継続的に行う」というところであると、私も成り行きで相談支援員の講習を受けたので知ってはいたが、実際相談者として窓口に行ってみると、天下りと思しき支援員は話をたいして聴かずに、のっけから相談者(私)の否定しはじめた。

「解決に向けた支援を継続的に行う」意志の無い相談支援員を窓口に配置すること。それは市社協の職務の放棄であり、もろに相談者へのハラスメントである。

当県で生活資金貸付の利用のために社協の窓口に行くぐらいだったら死んだ方がましなので、消費者金融で借りようと思う気持ちはよくわかる。

結局、移住先に支店のある地方銀行のローンの審査に通ったので、融資を受けられることになった。

銀行で借金をするのは初めてなので、右も左もわからない。ローンのチラシに書いてある「銀行でのお借入は、改正貸金業法の対象外です」とは、どういう意味なのか。もしやヤバイい一文かと思う。
調べてみると、融資の窓口が銀行でも、貸主と信用調査会社は大手消費者金融らしい。たとえば、消費者金融のプロミスは三井住友銀行グループだ。

生まれて初めて消費者金融で金借りるのと処女喪失感が似ている。


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